シーケンス図

シーケンス図は、プロセス間の操作とその順序を示すために使用されます。システム間の相互作用を文書化するのに最適です。

構文

基本要素

• 参加者: participant A または actor A
• メッセージ:
  • 実線: ->
  • 点線: -->
  • 実線矢印: ->>
  • 点線矢印: -->>
• アクティベーション: activate と deactivate
• ノート: Note left of, Note right of, Note over
• ループ: loop [テキスト]
• 代替パス: alt [テキスト] と else [テキスト]
• オプション: opt [テキスト]
• 並行: par [テキスト]

基本例

コード:

sequenceDiagram
    participant ブラウザ
    participant サーバー
    
    ブラウザ->>サーバー: GET /api/data
    activate サーバー
    サーバー-->>ブラウザ: データ応答
    deactivate サーバー

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応用例

様々な機能を示す複雑なシーケンス図の例：

コード:

sequenceDiagram
    actor ユーザー
    participant クライアント
    participant サーバー
    participant データベース

    ユーザー->>クライアント: アプリケーション起動
    activate クライアント
    
    クライアント->>サーバー: 認証リクエスト
    activate サーバー
    
    サーバー->>データベース: ユーザー照会
    activate データベース
    データベース-->>サーバー: ユーザーデータ返却
    deactivate データベース
    
    alt 有効なユーザー
        サーバー-->>クライアント: 認証成功
        クライアント-->>ユーザー: ダッシュボード表示
    else 無効なユーザー
        サーバー-->>クライアント: 認証失敗
        クライアント-->>ユーザー: エラー表示
    end
    
    deactivate サーバー
    deactivate クライアント

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追加機能

ノート

コード:

sequenceDiagram
    participant A
    participant B
    Note left of A: 左側のノート
    Note right of B: 右側のノート
    Note over A,B: 両者に対するノート

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ループ

コード:

sequenceDiagram
    participant A
    participant B
    loop 毎分
        A->>B: ハートビート
        B-->>A: レスポンス
    end

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スタイル設定

以下のディレクティブでスタイルをカスタマイズできます：

• autonumber - メッセージに自動番号付け
• participant A as "表示名" - エイリアスの使用
• CSSで色やその他のスタイルを適用可能

実用的なヒント

• 重要な相互作用に焦点を当てる
• 明確で簡潔なメッセージ記述を使用
• ループやalt/optブロックで関連する相互作用をグループ化
• 複雑な相互作用にはノートを追加
• 長い参加者名にはエイリアスの使用を検討

よくある問題の解決

1. レイアウトの問題

   • 参加者の数を減らす
   • 長いメッセージはノートで代用
   • 適切なグループ化でメッセージを整理

2. 可読性の問題

   • 意味のある参加者名を使用
   • メッセージの説明は簡潔に
   • 適切な空間とグループ化を活用

3. 複雑さの管理

   • 複雑な相互作用を複数の図に分割
   • 重要なポイントにノートを使用
   • 適切なグループ化メカニズムを使用

次のステップ

• クラス図
• 状態遷移図
• ER図